- 更新日:
- 2025年1月20日(月)
【創業ライブラリー特別編】創業・事業のリアルストーリー 〜先輩起業家から聴く・学ぶ・ヒントを得る〜 徳田琴絵さん
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こんにちは!SCOP TOYAMA/創業応援プロジェクトBizHikeです。
「創業ライブラリー」は、先輩のリアルストーリーをシェアしていただき、それを見た人の背中を押すような循環を生み出すことを目指すインタビューコンテンツです。
今回の先輩創業者は富山オタクことちゃんこと、徳田琴絵さん。
富山県を拠点に多様なフリーランス活動を展開する徳田さんにお話を伺い、現在の活動内容から、フリーランスとしてのキャリアの築き方、大切にしている考え方、これからの挑戦について、お話を伺いました。
1月11日に開催したSCOP TOYAMAでのトークイベント「フリーランス大解剖」でお話しいただいた様子を「創業ライブラリー特別編」としてお届けいたします。
徳田 琴絵(とくだ ことえ)さん
富山県南砺市育ち。2020年から約3年間、富山市内のインキュベーション施設HATCHのコミュニケーターに従事。2021年より「富山オタクことちゃん」の愛称で富山県の移住促進やスタートアップ支援の情報発信をライティングやファシリテーションでサポート。2022年より南砺市井波地域のまちづくりコミュニティ「イナミライ」のメンバーとして住民と共に地域活性に取り組む。2024年7月 NPO法人イナミライデザインの理事に就任。同年10月 南砺市アンバサダーに就任。
1つ目は「書くこと」です。富山県内のチャレンジしている方々や新しい取り組みをしている施設などを取材し、記事を書くお仕事をしています。自治体と一緒に地域の情報発信にも携わっています。
2つ目は「話すこと」。イベントの司会進行や、富山の魅力を伝える場で登壇することがあります。富山県と連携して移住促進イベントの司会を担当したり、創業支援イベントでファシリテーターとしてお話しする機会も増えてきました。
3つ目は「企てること」。富山の魅力を伝えるツアーやイベントの企画を行っています。
4つ目は、「繋ぐこと」。昨年の3月まで、富山市内のインキュベーション施設「HATCH」でコミュニケーターを務めていました。そこでは、日頃からのマッチングや、スキルを発信する機会づくりなどを通してチャレンジする人たちをサポートする活動をしていました。HATCHを卒業した今でも、人と人とを繋ぎながらさまざまなプロジェクトの推進をサポートしています。
仕事自体は安定していましたが、ルーティン化されている業務も多く、もっと新しいことに挑戦したいという思いがあり、地元の観光大使に挑戦するなど、仕事以外の時間で新しいことに挑戦したこともありました。
そこで、ゲストや参加者のみなさんが自分の好きなことを仕事にしてイキイキとしている人たちばかりで、「富山にもこんなに多様な働き方があるんだ」と感動し、自分もその一歩を踏み出してみようと思いました。
その後、「もっといろんな人の話を聞きたい!」と思ったのですが、ただお話を聞く時間をもらうのは申し訳ないので、noteで「トヤマビト」というインタビュー記事の連載を企画しました。その取材ということを口実に、たくさんの方に会いに行き、お話を聞きました。
徳田さんが趣味で始めた「トヤマビト」。20名以上の人にお話を聞いたとのこと。
その発信を見た方が「一緒に富山を盛り上げる仕事をしない?」と声をかけてくれ、富山市内のインキュベーション施設「HATCH」でコミュニケーターとして働くようになりました。
「トヤマビト」の取材を公開取材のような形でイベント化したり、富山にゆかりのある方を集めたオンラインコミュニティのアシスタントとして活動するようになったり、「こんなことを一緒にできないか」と周りの方々に声をかけてもらって、どんどん自分の役割が広がっていきました。
イベントを通して先輩ライターの方にも出会い、価格設定や仕事の進め方についてアドバイスをもらい、徐々に「趣味」をちゃんとした「仕事」に変えていくことができました。
徳田さんが司会をつとめた大きなイベントの様子
また、フリーランスになって2年目の頃、幅広い役割を楽しみながらも「自分には専門的なスキルが足りないのでは?」と悩んだ時期もありました。しかし、専門性がなくとも、その特性を活かして様々なチームに入り、サポートをしているフリーランスの方に出会ったことがきっかけで、「これも自分の強みの活かし方だと思っていいんだ」と感じることができました。
徳田さん:一番大切にしているのは「自分が楽しむ」ということです。自分が楽しんでいると、自然と人が集まってきますし、共感してくれる仲間が増えていきます。
また、自分の考えを積極的に発信することも心がけています。「こういうことをしたい」「こんなことができる」と発信していると、共感した人が声をかけてくれたり、新しい仕事に繋がることが多いと感じています。
昨年の春から南砺市の井波地域に拠点を移し、7月末にまちづくり会社「NPO法人イナミライデザイン」を立ち上げました。地域住民の方々と一緒にまちづくりに携わっています。
イナミライデザインでは、2040年の井波地域の未来を見据えて策定した地域のビジョン『まざりあい、つづけるまち。井波。』を実現するための取り組みを実行していきます。
具体的には、まちなかのハブとなるような新しい広場を計画したり、子どもたちと一緒に地域を学んだり、挑戦してみたいことをサポートしたり、地域を楽しむイベントも計画中です。
初めてのチャレンジばかりですが、井波のみなさんからエネルギーをいただきながらとても楽しく活動しています。
私も大好きな富山を盛り上げる活動を、これからも楽しんでいきます!
徳田さんが理事・広報をつとめるイナミライデザインはこちら
https://inami.town/
徳田さんが執筆した創業ライブラリーはこちら
文:田中優子
「創業ライブラリー」は、先輩のリアルストーリーをシェアしていただき、それを見た人の背中を押すような循環を生み出すことを目指すインタビューコンテンツです。
今回の先輩創業者は富山オタクことちゃんこと、徳田琴絵さん。
富山県を拠点に多様なフリーランス活動を展開する徳田さんにお話を伺い、現在の活動内容から、フリーランスとしてのキャリアの築き方、大切にしている考え方、これからの挑戦について、お話を伺いました。
1月11日に開催したSCOP TOYAMAでのトークイベント「フリーランス大解剖」でお話しいただいた様子を「創業ライブラリー特別編」としてお届けいたします。

富山県南砺市育ち。2020年から約3年間、富山市内のインキュベーション施設HATCHのコミュニケーターに従事。2021年より「富山オタクことちゃん」の愛称で富山県の移住促進やスタートアップ支援の情報発信をライティングやファシリテーションでサポート。2022年より南砺市井波地域のまちづくりコミュニティ「イナミライ」のメンバーとして住民と共に地域活性に取り組む。2024年7月 NPO法人イナミライデザインの理事に就任。同年10月 南砺市アンバサダーに就任。
Q1:現在の活動について教えてください。
徳田さん:はじめまして。私は富山県生まれ富山育ちで、富山が大好きなことから「富山オタクことちゃん」という愛称で活動しています。現在はフリーランスとして、主に以下の4つの“できること”を軸に活動しています。
2つ目は「話すこと」。イベントの司会進行や、富山の魅力を伝える場で登壇することがあります。富山県と連携して移住促進イベントの司会を担当したり、創業支援イベントでファシリテーターとしてお話しする機会も増えてきました。
3つ目は「企てること」。富山の魅力を伝えるツアーやイベントの企画を行っています。
4つ目は、「繋ぐこと」。昨年の3月まで、富山市内のインキュベーション施設「HATCH」でコミュニケーターを務めていました。そこでは、日頃からのマッチングや、スキルを発信する機会づくりなどを通してチャレンジする人たちをサポートする活動をしていました。HATCHを卒業した今でも、人と人とを繋ぎながらさまざまなプロジェクトの推進をサポートしています。
Q2:創業する前には、どんな仕事をしていましたか?
徳田さん:もともとは医療事務として病院で7年間働いていました。ステップアップのために診療情報管理士という資格を取得し、転職したのですが、そこでコロナ禍に突入し自分のキャリアに悩むようになりました。仕事自体は安定していましたが、ルーティン化されている業務も多く、もっと新しいことに挑戦したいという思いがあり、地元の観光大使に挑戦するなど、仕事以外の時間で新しいことに挑戦したこともありました。
Q3:フリーランスになるきっかけは?
徳田さん:大きな転機は、2018年に高岡市にできたコワーキングスペースで開催された、キャリアについて考えるイベントに参加したのがきっかけでした。当時、コワーキングスペースは富山県内で先進的な施設だったので、最初は「普通の会社員が行ってもいい場所なのかな」と戸惑いましたが、勇気を出して思い切って参加しました。そこで、ゲストや参加者のみなさんが自分の好きなことを仕事にしてイキイキとしている人たちばかりで、「富山にもこんなに多様な働き方があるんだ」と感動し、自分もその一歩を踏み出してみようと思いました。
その後、「もっといろんな人の話を聞きたい!」と思ったのですが、ただお話を聞く時間をもらうのは申し訳ないので、noteで「トヤマビト」というインタビュー記事の連載を企画しました。その取材ということを口実に、たくさんの方に会いに行き、お話を聞きました。

Q4:どのように活動の幅を広げていきましたか?
徳田さん:最初は「書くこと」から始まりましたが、そこからイベントの企画や司会進行といった「話すこと」にも挑戦するようになりました。「トヤマビト」の取材を公開取材のような形でイベント化したり、富山にゆかりのある方を集めたオンラインコミュニティのアシスタントとして活動するようになったり、「こんなことを一緒にできないか」と周りの方々に声をかけてもらって、どんどん自分の役割が広がっていきました。
イベントを通して先輩ライターの方にも出会い、価格設定や仕事の進め方についてアドバイスをもらい、徐々に「趣味」をちゃんとした「仕事」に変えていくことができました。
Q5:フリーランスになって、大変だったことはなんですか?
徳田さん:色々挑戦しているように見えますが、実はすごく緊張しやすい性格なんです。特に大きな舞台に立つときは、毎回緊張します。でも、事前にしっかり準備をして乗り越えていくことで自信がつき、少しずつ克服できるようになりました。
Q6:活動する上で大切にしていることは?
徳田さん:一番大切にしているのは「自分が楽しむ」ということです。自分が楽しんでいると、自然と人が集まってきますし、共感してくれる仲間が増えていきます。
また、自分の考えを積極的に発信することも心がけています。「こういうことをしたい」「こんなことができる」と発信していると、共感した人が声をかけてくれたり、新しい仕事に繋がることが多いと感じています。
Q7:これからチャレンジしたいことは?
徳田さん:これからは、地域をフィールドにして、コミュニティをあたためることに挑戦したいと考えています。昨年の春から南砺市の井波地域に拠点を移し、7月末にまちづくり会社「NPO法人イナミライデザイン」を立ち上げました。地域住民の方々と一緒にまちづくりに携わっています。

具体的には、まちなかのハブとなるような新しい広場を計画したり、子どもたちと一緒に地域を学んだり、挑戦してみたいことをサポートしたり、地域を楽しむイベントも計画中です。
初めてのチャレンジばかりですが、井波のみなさんからエネルギーをいただきながらとても楽しく活動しています。
Q8:これから創業を志す方に、メッセージをお願いします!
徳田さん:「自分の心が素直に動く方へ」素直に動いてみると、そのアクションに協力してくれる人や、共感してくれる人との出会いが生まれて、きっと何か楽しいことが起きると思います。そのためにも、「自分は何が好きなのか」「何ができるのか」といった自己理解を深めることが大切かなと思うので、ぜひ自分の心を見つめてみてください。私も大好きな富山を盛り上げる活動を、これからも楽しんでいきます!
徳田さんが理事・広報をつとめるイナミライデザインはこちら
https://inami.town/
徳田さんが執筆した創業ライブラリーはこちら
文:田中優子