- 更新日:
- 2023年3月1日(水)
【イベントレポ】2月14日開催!ビズクロ交流会
- BizHike
- イベントレポート
「ビジネスにチャレンジする人や企業の繋がりを生み出せる機会を作りたい」との思いから、
富山県内でビジネスを応援する施設をゲストに開催した連携交流会【ビズクロ】。
今回のイベントでは、会場となったSCOP TOYAMAに
Himi-bizの岡田さん、HATCHの今泉さん、徳田さんをゲストにお迎えし、
「2023年、各施設におけるイチオシの取り組みは?」というテーマを元に、
各施設の活動についてのトークセッションとフリーの交流会を開催しました。
HATCH:コンセプトはコミュニティとサポート
今泉:HATCHは、2020年の12月に富山市の中央通りにオープンしました。起業家や起業に興味ある人たちが、同じ志を持つ仲間と出会える場所です。
コンセプトに、コミュニティとサポートのふたつを大きく掲げています。コミュニティは、起業などに向けて「チャレンジしている人の交流の場」として。サポートは「新たなビジネスに取り組んでいく人に伴走していく」ということです。
ワークスペースでありながら、コミュニティスペースや、会員の皆さんの情報発信の場でもあります。みなさんのビジネスをサポートする機能としては、様々な専門家にメンターとしてサポートいただいています。
ただ場所があるのではなく、セミナーや相談会、ビジネスプランコンテストなどを通して、事業のブラッシュアップをサポートしています。
田中:イベントなどいろいろ開催されているのは、会員さん向けでしょうか?一般の方も入れますか?
徳田:もちろん、一般の方もご参加いただけます。LINEのオープンチャットに随時イベント情報を掲載しているので、ぜひご覧いただいて、ご興味のあるイベントに参加いただけると嬉しです。
田中:会員は企業だけでなく、個人で入られている方もいるんですよね?
今泉:個人で会員の方もいらっしゃいますし、学生さんも最近は結構増えてきています。幅広くどなたでもお使いいただけます。
Himi-biz:事業者のみなさんには必ず光るセールスポイントがあるはず
岡田:Himi-Bizは2020年6月オープンということで、HATCHさんと半年ぐらいの差で誕生してるのですが、もともと氷見商店街にあったJAさんの居ぬき物件を使ってやっています。
Bizモデルという取り組みはすでに全国で20か所以上に広がってきているのですが、氷見はその北陸版として初めての取り組みになります。市が運営しているといいうことで氷見市の皆さまは自由に使っていただけますし、市外の事業者のみなさんも無料で相談を受けることができます。
Bizモデルは「事業者のみなさんには必ず光るセールスポイントがあるはずだ」をモットーに思っていまして、お話をお伺いして強みを見出す、知恵とアイデアを活かして売上を上げていく、という提案をさせていただいています。
成果出るまでお話を聞かせていただいて、形を作るまで伴奏してコンサルしていくというのを、すべて無料でやっていまして、個別の相談になるので事前予約制をとって、1事業者1相談で対応させていただいています。
田中:ご相談にいらっしゃる方は、すでに会社をしっかり起こされている方なのか、割と個人でこれから始めますって方でも大丈夫なのか、どうでしょうか?
岡田:創業に限らず、広くこれから何か新しいことやってみたいという方に向けての取り組みもしていまして、例えばまだ会社に勤めているんだけどこんなアイディアがあって、という方でも対応させていただいています。
SCOP TOYAMA:住みながらここで事業
田中:SCOP TOYAMAはもともと県の職員住宅でした。ここにお住まいになっていたという方もたまに見学にいらっしゃいます。
建築甲子園で優勝した高校生のプランをもとにできあがって、いろいろな部屋があるんですけれど、なかでも特徴的なのものとしてはチャレンジショップです。お店をオープンするっていうのはハードルが高かったりするのですが、そこをできるだけチャレンジしやすくした設備があり、実際にお店がいくつかオープンし始めています。
SCOP TOYAMAは3棟あるんですけど、真ん中が創業支援センターで残りの2棟はアパートメントとシェアハウスで暮らせる場所になっています。住居が併設されているので、県外の方に移住して起業したり、県内の方が住みながらここで事業をしたりというように活用していただきたいです。
他にも、住まいやオフィス機能だけでなく、イベントスペースを時間貸しで使うこともできるます。事業でなくとも何か自分でイベントしてみたいなとかワークショップ開いてみたいなとか、そういことで使っていただけたらいいなとも思っています。
徳田:チャレンジショップがオープンしてすぐに埋まっちゃうのは凄いと思ったのですが、どういう経緯でいらっしゃったのですか?
田中:朔さんの事例で言うと、まったくやったことがないけれどチャレンジしたいという感じで入っていただけました。やりたいって思いからこの場所を知って、じゃあ挑戦してみよう、何だったらできるかな、と考えてスタートしたというストーリーがあります。(詳しくは創業ライブラリーにて掲載中)
各施設イチオシの取り組み
HATCHのイチオシ
①HATCH メンバーとのコラボ企画
②県内外の共創施設との繋がりをつくる
③アクセラレータープログラムを通して県外企業との繋がりをつくる
今泉:イチオシといいながら複数あるんですけど笑
徳田:1つ目については、HATCHは2年間くらい運営してきて、コミュニティが活性化してきている印象があります。会員さん同士がお互いの取り組みを理解していて紹介できる環境になってきているので、これからも会員さんを主体にしてナレッジを紹介するプログラムに力を入れていきたいと思っています。
今泉:2つ目は、HATCHには顔(徳田さん)がいますので、いろんな施設に足を運んでコミュニケーションを交わし、外部のみなさんとの連携を深めていこうと思っています。
徳田:コミュニケーターがいるというのはHATCHの強みの一つかなと思っています。自分自身もHATCHの活動が楽しくて、HATCHや富山の魅力を外に発信したいという気持ちもあります。
県外のおなじような共創施設に見学に行くと、「富山はまだ行ったことないんだよね」と言われることも多いです。まだまだ自分が足を運ぶことで富山を訪ねてもらうキッカケを作れると思っています。そしてご縁をHATCHの利用者さんや富山に還元していけるようにしたいです。
今泉:最後は、アクセラレータープログラムを通して県外企業との繋がりをつくっていこうと思っています。
アクセラレータープログラムは、これまで開催してきたビジネスプランコンテストの発展形で今年スタートしました。日本海ガスのグループ全体での取り組みとして、様々な企業さんとコラボして実際に新しいビジネスをどんどん作っていこうとしています。
自社だけで新しい事業をつくろうというのはなかなか難しいので、若い人や新しいアイディアを持っている人と一緒にビジネスを作り上げていきたいと思っています。
今泉:まとめにはなりますが、HACTHは人が見える施設だと思っています。徳田さんもどんどん外に出て行ってくれてますし、会員のみなさんも外に情報発信しているので、その強みを活かした活動を今後もやっていきたいと思っています。
Himi-bizのイチオシ
岡田:Himi-bizは1つに絞らせてもらいました笑
いろいろとお伝えしたいことはたくさんあって、やっていることもたくさんあるんですけど、一番お伝えしたい取り組みは、Himiアントレプレナー道場というものを2020年から開催しています。
昨年からはHimi-Bizらしさを出そうと思いまして、「いい話をきいて終わった」では意味ないので参加型のワークショップ形式の連続型企画に切り替えました。みなさんの考えていることが、だんだんワークショップを通じて形になっていくようなセミナーになっています。
最後の発表まで至った方は何人もいたのですが、氷見市だけでなく高岡市や立山町、南砺市の方もいました。
発表して終わりにせずHimi-Bizの価値を発揮していくためにも、さらにその後に形にしていくお手伝いをしようということで、ふるさと納税のテストマーケティングをしてみるお手伝いをしたり、東京の日本橋とやま館でテスト販売をしてみたり、自分たちの考えているものが「売れるかどうか実験していく」サポートも行っています。
伴走して形になるところまでやってみる、ビジネスプランを作るだけでなくて「実際にやってみるサポート」をしていきたいと思っています。
田中:本当に実践の一歩っていうのがすごくハードルだと思うので、そういう機会を作られているのは素晴らしいですね。
山本:ふるさと納税の実際のリアクションや、結果はどうだったんですか?
岡田:今回は水産加工屋さんが最高級の干物を作りたい!ということでやられまして、結構単価の高い商品なのですが、やってみてどうだったかというと、やっぱり売れたんですよ。で、売れるっていうことが事業者さんも分かったんで、じゃあどうブランディングしていくかっていうことで、今はデザインをどうしようとかどんどん形になっていっています。
山本:すごい…!
SCOP TOYAMAのイチオシ
田中:イチオシと言いながら私たちも数多いかもしれませんが、「BizHike in 富山」をイチオシさせていただきたいなと思っています。このSCOPを通して自分らしく働くことへの挑戦とを推奨したり応援したりして、新しい働き方の価値観とか生き方の広がりを生み出していきたいなというビジョンがあります。
色々な取り組みをする方々に向けて何ができるだろうと考えていくと、成し遂げている人には共通する要素があると思いまして、それは一人にならずにちゃんと誰かを頼って、時には応援したり応援されたりしあうこと、これってすごく大事だよねと思っています。頑張るのは自分かもしれないですけど、誰かの存在を感じながら進んでいけるような応援プロジェクトにしたいなと。
BizHikeは相談、参加、シェアという三つの要素があって、スクールのようなものではなく自分のタイミングで参加できるプロジェクトにしているのですが…
①ワークショップ/交流会/イベント/勉強会
②創業ライブラリー
③施設連携相談
①は例えば「事業をはじめてないけどなにかやりたい」という方向けに、何かやりたいけど何?というの見つけるため掘り下げていくようなワークショップをやって、本当に最初の0からの種を見つけるところをサポートしていきます。交流会やイベントについても、まずはSCOPを知ってもらおう、体験してもらおうというようなハードルの低いものを現在企画しているところです。
②の創業ライブラリーでは、富山のリアルな創業の経験をシェアさせていただいて、それを読んでヒントを得てもらえるようなものにしたいと思っています。最初はIMATOさん、第2回は朔さんを取材していますので、ぜひご覧ください!
最後の創業相談ですが、いろんなイベントやワークショップをしていくなかで、やっぱり最後は自分の悩みってどうやって解決したらいいんだろうな?と個別相談になっていくと思います。ただ、SCOP TOYAMAだけで誰かがすべて相談を受けるということではなくて、県内のいろんなところと連携してその方にあった人を紹介していきたい、そういったカスタムメイドでの相談を実施したいと思っています。
県内のリソースを選択して、自分を拡張していってほしい
山本:今日は裏方に徹しようと思っていたのですが話したくなってしまいました…笑少し最後にお話しすると、今回こういうイベントを開催した経緯には、県内のいろんなリソースを皆さんが選択できるようになってほしいという気持ちがありました。
今の時代みなさんの悩みはどんどん複雑で多様になっているので、SCOPだけで、HATCHだけで、Himi-bizだけで皆さんの悩みを受け止めてというのは難しい世の中だと思っています。特に創業という領域においては、本当に悩みは人それぞれでばらばら。
紹介や交流の場を通じて、まずはみなさんに県内のリソースをつなぎたいし、ぜひ実際に他の施設にも行ってみたり、人に会ったりということを通じて、どんどん自分自身を外に外に拡張していってほしいなと。そのなかで、外のものを自分のものにして自己解決する力をつけていってほしいなと。そんなことを思っています。