- 更新日:
- 2023年2月12日(日)
先輩創業者に聴く!【創業ライブラリー】〜vol.2 朔(さく)道林亜子さん
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こんにちは!SCOP TOYAMA/創業応援プロジェクトBizHikeナビゲーターの田中です。
※BizHikeって何?という方はこちらをご覧ください
創業経験者のリアルストーリーを読める記事コンテンツ「創業ライブラリー」。出演してくださっている方は、自らもチャレンジの最中でありながら、その経験を惜しみなく「シェア」してくださる方々です。様々なストーリーに触れることで、視野を広げ、歩みを進める勇気を得られるようなコンテンツになればと願っています。
創業には、さまざまなカタチがあります。最も大切なことは、継続していくこと。
創業の最初の一歩目から現在まで、どのように事業を継続してきたのか。県内の先輩創業者ひとりひとりの創業のカタチに触れていきましょう!
今回ご紹介するのは、SCOP TOYAMA1号店としてチャレンジショップで開業を果たされた朔(さく)の道林亜子さんです。
長年事務職として会社員を続けていましたが、「このままでいいのかな」「自分で何かをやってみたいな」とは常々考えていました。
親の介護を経験したことで「人が健康でいられること」に貢献したいという思いが強くなり、植物療法を勉強し始めました。
もともとは植物療法の知識を生かせる会社に転職を予定していて、勤めていた会社に退職を伝えた後、その転職の話がなくなるという出来事がありました。そのまま退職せず、勤め続けるという事も会社は許してくれていたのですが、自分の中では「何があるかわからないけど、前に進む」ということを決めていました。
ずっと家族や会社のために働き続けた人生でしたが、初めてできた自分の時間でより学びを深め、自分と向き合うことができたのは貴重な経験でした。失業保険をもらいながら、先も決まっていない状態ではありましたが、不思議と不安な気持ちはありませんでした。
これからどうしようかな、と漠然と考えていた時、今一緒にお店をやっている創業パートナーから「SCOP TOYAMAという施設ができる」ということと、「チャレンジを応援するために格安な賃料で出店者を募集するらしい」という情報を聞きました。
私自身は事業も店舗経験も未経験でしたが、飲食店の実務経験をもつパートナーに背中を押されたこともあり、応募することを決めました。
審査に通ることは難しいだろう、と思っていましたが、まさかの通過。出店が決まった時は、パートナーと向き合い、「本当にいいよね」「頑張れるよね」と確認しあったことを覚えています。 50代の女性2名でのチャレンジは、それなりに不安なこともありましたが、2人で「譲れないことは何か」「叶えたいことは何か」などを長い時間をかけて話し合い、最終的に2人で開業することを決めました。
流れが来て、背中を押され、覚悟を決めて始めたのは良いものの、事業や店舗運営に関しては完全に素人。事業計画のようなものも特段定めずにスタートし、毎日壁にぶつかっては「どうしよう?」と考えることが続きました。
そうなると、店舗経営の経験がある創業パートナーに頼ってしまい、いつしか彼女になんでも確認して進めようとする自分に気がつきました。会社員として長く勤めてきた私にとっては、「答えがない中で、自分で考えて、自分の意思で決定する」という経験が大きく不足しているのだな、と改めて自覚しました。
そんな私に、彼女はいつも「あなたがオーナーなんだから、自分で考えて決めなさい」と叱咤激励してくれました。今でこそ、その通りだと思えるのですが、当初はわからないことだらけで本当に不安でいっぱいでした。
メニューの内容はどうするか?名前は?金額は?
ラッピングはどんな材料を使ってどんな風にする?・・・?
とにかく自分で考え、決めなければいけない事ばかりでしたが、壁にぶつかるたびに調べ、一つずつ乗り越えて、無事オープンを迎えることができました。開店後も考え続け、「このお店で何を提供していくべきか」「そのために何をしたら良いのか」などについても、試行錯誤することが自然になってきた気がします。
お店を開けた途端に、マスコミの方が来てくださって、取材をしてくれたり新聞に載せてくれたりということがありました。これはSCOP TOYAMA という環境に助けられているおかげであり、本当に感謝しています。
そんな中、最初に来てくれたお客様は和ハーブの勉強をしておられる女性で、お茶とワークショップを試してくださいました。自分もいつか、資格をとって仕事にしていきたいと語っていかれたので、ハーブがつないでくれたご縁を頂けたことがとても嬉しかったです。 前職の会社の方も来てくれたりして、新しいチャレンジを応援していただけることはとても嬉しく、励みになります。
SCOP TOYAMAでのチャレンジができるのは3年間。2022年12月にオープンし、
無我夢中でやってきましたが、ここから先のことも考えていかなければいけません。
現在も植物療法士としての学びも継続しているところなのですが、さらに上級の資格が取れたら提供できる事も増えるので、サービスのメニューも拡充していきたいと考えています。
この環境にいられる間に、様々なことに挑戦しながら、「朔だからこそ提供できる価値」を生み出して行きたいです。
今はハーブティーやお菓子、体調に合わせたオイルを調合するワークショップなどを提供していますが、いずれ施術も行っていきたい。その時には、ぜひSCOP TOYAMAの隣にある馬場記念公園などに足を運び、自然の力を借りながらお客様を癒せるようなサービスを作れないかと考えています。
SCOP TOYAMAという施設には、チャレンジする人がたくさん集まっています。そこに足を運んでくださる全ての人たちの「保健室」のような存在でもありたいと思っていますので、ぜひ気軽に朔へお立ち寄り頂けたら嬉しいです。
「準備が整ってから」と考えていたとしたら、私はまだ何年もスタートを切れていなかったと思います。始まってみたら、どんなに準備をしても、悩むことはある。であれば、最初の一歩を踏み出すことが何より大切だと思っています。
2022年の4月頃、新しい挑戦をするかどうかを息子に相談がてら食事に行きました。長年会社に勤めながら、シングルマザーとして育ててきた息子も自立し、背中を押してくれたのも嬉しかったのですが、お店を出た時に、今まで見たこともないような桜吹雪が舞ったのです。
その時に、何かの祝福を受けているような、自然からのメッセージのような気がして「やれるかも!」と根拠のない自信が湧きました。 その時はまだSCOP TOYAMAでの開業も何も決まっていなかったのですが、その年の11月にはもう朔をオープンしているのですから、本当に不思議です。
もともと仕事に対してコンプレックスが強いタイプでしたが、そんな私でも一歩を踏み出すことができました。 「何歳でも、どんな人でもチャレンジできる。自分にしかわからないようなサインも、見逃さずに前に進めばきっと何かを掴めるので大丈夫!」ということを、私自身のチャレンジを通してお伝えできたら嬉しいです。
創業応援プロジェクトBizHike(ビズハイク)は、
創業を志し実践する人たちが、その道を「ひとりにならず、みんなで歩む」ことができる環境
を提供すべく誕生しました。※BizHikeって何?という方はこちらをご覧ください
創業経験者のリアルストーリーを読める記事コンテンツ「創業ライブラリー」。出演してくださっている方は、自らもチャレンジの最中でありながら、その経験を惜しみなく「シェア」してくださる方々です。様々なストーリーに触れることで、視野を広げ、歩みを進める勇気を得られるようなコンテンツになればと願っています。
創業には、さまざまなカタチがあります。最も大切なことは、継続していくこと。
創業の最初の一歩目から現在まで、どのように事業を継続してきたのか。県内の先輩創業者ひとりひとりの創業のカタチに触れていきましょう!
今回ご紹介するのは、SCOP TOYAMA1号店としてチャレンジショップで開業を果たされた朔(さく)の道林亜子さんです。
Q:現在のお仕事を始めたきっかけは?
A:人生の転機を迎えたタイミングで、流れがやってきたから。
もともとは植物療法の知識を生かせる会社に転職を予定していて、勤めていた会社に退職を伝えた後、その転職の話がなくなるという出来事がありました。そのまま退職せず、勤め続けるという事も会社は許してくれていたのですが、自分の中では「何があるかわからないけど、前に進む」ということを決めていました。
ずっと家族や会社のために働き続けた人生でしたが、初めてできた自分の時間でより学びを深め、自分と向き合うことができたのは貴重な経験でした。失業保険をもらいながら、先も決まっていない状態ではありましたが、不思議と不安な気持ちはありませんでした。
Q:創業の一歩目を踏み出した時のことを教えてください。
A:背中を押される出来事が重なりました。。
審査に通ることは難しいだろう、と思っていましたが、まさかの通過。出店が決まった時は、パートナーと向き合い、「本当にいいよね」「頑張れるよね」と確認しあったことを覚えています。 50代の女性2名でのチャレンジは、それなりに不安なこともありましたが、2人で「譲れないことは何か」「叶えたいことは何か」などを長い時間をかけて話し合い、最終的に2人で開業することを決めました。
Q:創業をする上で、大変だったことは?どうクリアしましたか?
A:事業を続けるための知識も、覚悟も足りないと感じたこと。毎日実践を積み重ねながら一歩ずつクリア。
そうなると、店舗経営の経験がある創業パートナーに頼ってしまい、いつしか彼女になんでも確認して進めようとする自分に気がつきました。会社員として長く勤めてきた私にとっては、「答えがない中で、自分で考えて、自分の意思で決定する」という経験が大きく不足しているのだな、と改めて自覚しました。
そんな私に、彼女はいつも「あなたがオーナーなんだから、自分で考えて決めなさい」と叱咤激励してくれました。今でこそ、その通りだと思えるのですが、当初はわからないことだらけで本当に不安でいっぱいでした。
メニューの内容はどうするか?名前は?金額は?
ラッピングはどんな材料を使ってどんな風にする?・・・?
とにかく自分で考え、決めなければいけない事ばかりでしたが、壁にぶつかるたびに調べ、一つずつ乗り越えて、無事オープンを迎えることができました。開店後も考え続け、「このお店で何を提供していくべきか」「そのために何をしたら良いのか」などについても、試行錯誤することが自然になってきた気がします。
Q:最初の販路をどのように見出しましたか?
A:SCOP TOYAMAという環境に、助けられています。
お店を開けた途端に、マスコミの方が来てくださって、取材をしてくれたり新聞に載せてくれたりということがありました。これはSCOP TOYAMA という環境に助けられているおかげであり、本当に感謝しています。
そんな中、最初に来てくれたお客様は和ハーブの勉強をしておられる女性で、お茶とワークショップを試してくださいました。自分もいつか、資格をとって仕事にしていきたいと語っていかれたので、ハーブがつないでくれたご縁を頂けたことがとても嬉しかったです。 前職の会社の方も来てくれたりして、新しいチャレンジを応援していただけることはとても嬉しく、励みになります。
Q:事業を継続していく上で大切にしていることは?
A:SCOP TOYAMAを卒業する日を常に視野に入れ、毎日を積み重ねていくこと。
この環境にいられる間に、様々なことに挑戦しながら、「朔だからこそ提供できる価値」を生み出して行きたいです。
Q:これからどのような展開をしていきたいですか?
A:公園など、自然を感じられる環境を生かし、多くの人の「健康」に貢献していきたい
SCOP TOYAMAという施設には、チャレンジする人がたくさん集まっています。そこに足を運んでくださる全ての人たちの「保健室」のような存在でもありたいと思っていますので、ぜひ気軽に朔へお立ち寄り頂けたら嬉しいです。
Q:これから創業を目指すみなさんへのアドバイスをお願いします!
A:「流れが来たら、迷わずに乗る!」というのが、とても大切。
2022年の4月頃、新しい挑戦をするかどうかを息子に相談がてら食事に行きました。長年会社に勤めながら、シングルマザーとして育ててきた息子も自立し、背中を押してくれたのも嬉しかったのですが、お店を出た時に、今まで見たこともないような桜吹雪が舞ったのです。
その時に、何かの祝福を受けているような、自然からのメッセージのような気がして「やれるかも!」と根拠のない自信が湧きました。 その時はまだSCOP TOYAMAでの開業も何も決まっていなかったのですが、その年の11月にはもう朔をオープンしているのですから、本当に不思議です。
もともと仕事に対してコンプレックスが強いタイプでしたが、そんな私でも一歩を踏み出すことができました。 「何歳でも、どんな人でもチャレンジできる。自分にしかわからないようなサインも、見逃さずに前に進めばきっと何かを掴めるので大丈夫!」ということを、私自身のチャレンジを通してお伝えできたら嬉しいです。
〒931-8333 富山県富山市蓮町一丁目7番 SCOP TOYAMA内
Instagram:https://www.instagram.com/saku202212/
SCOP TOYAMA/plan-A TOYAMAメンバー。 コンテンツディレクター/ワークショッププランナー。
前向きな変化を支援することを軸に、思考整理やアクションプランニング、コーチングなどの対人支援に15年以上携わる。社会人向けのスクール運営やセカンドキャリアの支援などの経験を活かし、SCOP TOYAMAの運営を担うplan-A TOYAMAの一員として、BizHike(ビズハイク)を企画設計。ワークショッププログラムなども提供している。東京都内を中心に活動し、多拠点居住を実践する2児の母。
Instagram:https://www.instagram.com/saku202212/
ライター:田中優子
SCOP TOYAMA/plan-A TOYAMAメンバー。 コンテンツディレクター/ワークショッププランナー。
前向きな変化を支援することを軸に、思考整理やアクションプランニング、コーチングなどの対人支援に15年以上携わる。社会人向けのスクール運営やセカンドキャリアの支援などの経験を活かし、SCOP TOYAMAの運営を担うplan-A TOYAMAの一員として、BizHike(ビズハイク)を企画設計。ワークショッププログラムなども提供している。東京都内を中心に活動し、多拠点居住を実践する2児の母。